夜みちの話
2005年 08月 31日
暑さと疲労で、電車でとうとしていました
どのくらい寝ていたでしょう
目をこすり見回すと窓は夜になっていました。
前の席にはキレイに黒髪を結った色白の喪服を着た女性が座っています
あぁ、まだここか
まえの女性の着物が、とてもよく似合っているので何となく見ていると、
女性が横を向きました
きらきら、ぴかぴか、さらさら
黒髪というのは、こんなにも角度によって美しく輝くものなのか
夜の川の流れに反射する明かりみたい
けれど変ですね
黒髪のきらめきは、明かりに反射しているというよりは、その物が光っているように見えてくるんですから。じぃ〜っと見つめていると、女性の髪も着物も帯も夜空で出来ていることに気付きました
そして、この電車の外にあるもの全ても、夜空で包まれているのです。
そうやって、夜空に包まれて帰るのだから、夜道は優しいかえり道になるのでしょう
どのくらい寝ていたでしょう
目をこすり見回すと窓は夜になっていました。
前の席にはキレイに黒髪を結った色白の喪服を着た女性が座っています
あぁ、まだここか
まえの女性の着物が、とてもよく似合っているので何となく見ていると、
女性が横を向きました
きらきら、ぴかぴか、さらさら
黒髪というのは、こんなにも角度によって美しく輝くものなのか
夜の川の流れに反射する明かりみたい
けれど変ですね
黒髪のきらめきは、明かりに反射しているというよりは、その物が光っているように見えてくるんですから。じぃ〜っと見つめていると、女性の髪も着物も帯も夜空で出来ていることに気付きました
そして、この電車の外にあるもの全ても、夜空で包まれているのです。
そうやって、夜空に包まれて帰るのだから、夜道は優しいかえり道になるのでしょう
by kinokuni1
| 2005-08-31 22:32
| 7 物語