たまにはしみじみと詩を
2005年 09月 02日
「更くる夜」 中原中也
毎晩々々、夜が更けると、近所の湯屋の
水汲む音がきこえます。
流された残り湯が湯気となって立ち、
昔ながらの真っ黒い武蔵野の夜です。
おっとり霜も立ちこめて
その上に月が明るみます、
と、犬の遠吠がします。
その頃です、僕が囲炉裏の前で、
あえかな夢を見ますのは。
随分・・・・・・今では損なわれてはいるものの
今でもやさしい心があって、
こんな晩ではそれがしづかに呟きだすのを、
感謝にみちて聴きいるのです。
感謝にみちて聴きいるのです。
毎晩々々、夜が更けると、近所の湯屋の
水汲む音がきこえます。
流された残り湯が湯気となって立ち、
昔ながらの真っ黒い武蔵野の夜です。
おっとり霜も立ちこめて
その上に月が明るみます、
と、犬の遠吠がします。
その頃です、僕が囲炉裏の前で、
あえかな夢を見ますのは。
随分・・・・・・今では損なわれてはいるものの
今でもやさしい心があって、
こんな晩ではそれがしづかに呟きだすのを、
感謝にみちて聴きいるのです。
感謝にみちて聴きいるのです。
by kinokuni1
| 2005-09-02 00:51
| 2 雑記